こんにちはおじさん少年です。
この記事では
「日本のドルフィンスイムの二大聖地:【御蔵島と小笠原諸島】行くならどっちがいいの?」
についてお伝えします。
日本で“ドルフィンスイムできる場所”と言えば
少なくとも東日本に住んでいる人に向けてならば「御蔵島」と「小笠原諸島」の2つが挙げられるはず。
ドルフィンスイムが全く初めての人も情報として真っ先に飛び込んでくるのがこの二つの場所のことだと思います。
もしあなたが“これからドルフィンスイムを始めようとしている人”で
「ドルフィンスイムできるのは御蔵島と小笠原諸島っていう島だと聞いたけど、どっちがいいのかなぁ、、、」と迷っている場合もあるかと、、、
正直、小笠原諸島と御蔵島では
旅の規模が全然違ってくる
のでただ単に似たようなものを比較するのとは異なってきます。
でも何も知らない状態ならば、旅の規模と言われてもピンときませんよね。
「どこか遠くの島」という共通事項があるくらいです。
ただ、この2つの場所が日本におけるドルフィンスイムのメッカなのは揺るぎないこと。
そこでこの記事では“ドルフィンスイムを軸として”あえて小笠原諸島と御蔵島の旅を比較してみました。
- 同じ島旅でも規模が違うとはどのようなことなのか?
- 小笠原諸島と御蔵島でできるアクティビティーの違いは?
- ドルフィンスイムがロケーションによってどのような違いがあるのか?
この2つの場所ならば比較検討できそうなのでちょっとお伝えしたいと思います。
概要を言えば
小笠原諸島と御蔵島では旅の費用や必要日数が全く異なってきます。
費用
- 御蔵島3万(超節約プラン)~ 小笠原諸島15万(ダイビングパック利用)~
必要日数
- 御蔵島2泊3日~ 小笠原諸島5泊6日~ (どちらも船中泊含む)
旅の目的で選ぶなら
- 御蔵島:ドルフィンスイム“オンリー”の目的で行くならば御蔵島
- 小笠原諸島:ドルフィンスイムだけでなく、その他ダイビング等の海のアクティビティを数種類盛り込んでいくならば小笠原
という感じです。
生息しているイルカの様子・ドルフィンスイムの様式も異なってきますのでそのようなことも知っておいた方が良いですね。
このブログの記事が“あなたが実行したいプラン”のお役に立てれば幸いです。
1.この記事のきっかけ
私おじさん少年はドルフィンスイムのこれまで記事を書いてきましたが、
「自分がドルフィンスイムを始めた頃の情報収集ってなんだったっけなあ?」
と最近になって考えてみました。
当時はブログではなくホームページの時代、まだテレビや雑誌の方が有力な状況でした。
「イルカと泳ぎたい」オーストラリアのロッキングハムへ
第一に私は「日本で野生のイルカと泳げる」ことは全く知りませんでした。
日本の自然をなめていたのですね。
「こういったことはオーストラリアなどの大規模な自然環境でなくてはダメだ」と海外重視で考えていたのです。
オーストラリアの旅行を学生時代に計画し、地球の歩き方で超気になったのが「オーストラリア・パース・ロッキングハムで野生のイルカと泳ぐアクティビティー」
オーストラリアのパースにはイルカがたくさんいます。
海岸線を跳ねているのが見えたりします。ロッキングハムのドルフィンスイムは
現地の人が野生のイルカと仲良くなって人に寄ってくるようになった → その人と泳ぐイルカを水中で見よう
という内容で(現在はどうなっているかわかりませんよ)、ジャックマイヨール的な様相とはほど遠いものでした。
外人の誰か(日本人スタッフも結構いた)がイルカを惹き付けて我々はそれを観察していました。
「あのイルカはおれなど眼中にないし、、、」
それでも何もないよりはましで、水中で人と戯れるイルカの姿に感動したモノです(今思うと「これだけ?」ですが)。
ホームページで小笠原諸島のイルカを知る:日本の方が上では?
その後、私のドルフィンスイムへの関心は高まりましたが、
最高のドルフィンスイム環境が日本にあるとは、、、
気づくのが遅れました。
“社会の荒波に疲れ果てたOLが小笠原諸島のイルカに癒やされた話”のホームページが話題(自分の中で)となり
「小笠原諸島でイルカと泳げる?自分に寄ってきただと?ロッキングハムよりスゲーじゃん」となり
その後
ダイビング雑誌で生前のジャックマイヨールが御蔵島のイルカを調査(遊び?)しに行った特集ページを見て
「もしかしてドルフィンスイムって日本の方がクオリティ高いのでは?」
と考えるようになります。
今やネットの普及でドルフィンスイムの情報収集はカンタンにはなりましたが、
最高のドルフィンスイム環境が日本にあるのを肌で実感する
のは難しいモノです。
ドルフィンスイムに関心のある方には、
まず
- 世界の中でも指折りの“ドルフィンスイム環境を誇る日本”に目を向けてもらって
中でも
- 二大聖地:小笠原諸島と御蔵島でできるドルフィンスイムについて知っていただく
ことが有益かと思いました。
2.項目別「御蔵島と小笠原諸島」の比較
どちらも世界屈指のドルフィンスイムスポットであることは言うまでもありませんので
実際「どちらがいい?」というのは愚問かもしれません。
「どちらなら行けそうか?できそうか?」の視点で参考にしていただくのがいいかもです。
アクセス状況
まずアクセスする方法ですがどちらも基本的に“船”で行くことになります。
御蔵島は変則的な方法として“ヘリコプター”などを使う手もありますが基本船旅がメインです。
♠関連リンク♠
所要時間はこのようになっています
- 御蔵島:東海汽船の橘丸で約7.5時間
- 小笠原諸島:小笠原海運のおがさわら丸で約48時間
どちらも東京の竹芝桟橋から出発
おがさわら丸の48時間の船旅は正直言ってかなりしんどいですよ。
海の状況が悪いと飛行機の長時間フライトなんか屁でもないつらさ。
まあ、タブレットとか今はグッズがそろってますけどね。何とか時間を有意義にする方法を考えていたほうがよいですね。
アクティビティー状況
アクティビティー状況を一言で説明すると
- 御蔵島でできるアクティビティー:ドルフィンスイム、ガイド付きの原生林のトレッキング
- 小笠原諸島でできるアクティビティー:ドルフィンスイム、ホエールウォッチング、ダイビング、シュノーケリング、絶景ビーチで海水浴、ガイド付きの原生林のトレッキング、星空観察(御蔵島もキレイだけど)、シーカヤック
が挙げられます。島の規模で言うと小笠原諸島の方が大きい(諸島ですから)ですし、できることももちろん多いです。
私が個人的に考える海のアクティビティーで小笠原諸島と御蔵島の大きな違いと言えば
ダイビングができるかどうか
に尽きます。
私は経験したことがないんですが、
小笠原ではダイビング中にイルカに遭遇する
ケースもあるそうです。
水中に留まりながらにいながらイルカと戯れることができたら、これはこれで超貴重な体験です。
小笠原でドルフィンスイムすることの大メリットではないでしょうか。
その他“魚”に関心があれば、マグロ、マンタ、サメなどの大物魚類が生息していますし、“ケータ”という夏の間だけ行けるダイビングスポットはダイバー憧れの場所
お金の問題を除けばダイビングしてドルフィンスイムして、こりゃすごい。金さえあれば。
一方、御蔵島はダイビング絶対禁止です。
そもそも海に潜っても遭遇してうれしい魚があんまりいない。
ウミガメにはドルフィンスイムの時にも会うことができます。
魚影を見るとあんまりダイビングに向く場所ではなさそうです。隣の八丈島はダイビングポイントとしては素晴らしいですが、やはり「ダイビング目的がメインでイルカ・クジラを組み合わせることができる」というのが小笠原の最大のメリットと考えます。
3.イルカとの遭遇率
ドルフィンスイムを軸とした記事内容ですから、このイルカとの遭遇率はかなり重要ですよね。
イルカの遭遇率を比較してみる
御蔵島は御蔵島周囲をイルカが住処としているので遭遇率は
海が荒れて船が出稿不可能な状況除けば95%は超えるのではないでしょうか。
私は「遭遇できなかった」ことはありません(イルカ船が出られなかったことはあります)。
島を1周する間に「どこかしらにイルカの群れがいてくれる」のが御蔵島です。
世界にこんなにも素晴らしい島はないと思います。
一方、小笠原諸島では島の周囲が大きいのでイルカが生息していてもかなりの範囲を探し回ることになります。
ですから
結構な外洋まで出てようやくイルカに遭遇するケースもあるようです。
また、実はスピナードルフィン(ハシナガイルカ)に遭遇することもあります。
船の波に乗ってバシャバシャと跳ねてくれるあのイルカです。彼らはすごく綺麗なんですけれども人間には近づいてきません。
一緒に泳いでくれるのはバンドウイルカのみ
ハシナガイルカには会えたけどバンドウイルカに会えなかったらちょっと不本意ですよね。泳ぎたいので。
はっきり言って、遭遇率と言う観点からいうと確実性があるのは御蔵島でしょう。
小笠原ではシーズンによりますがイルカだけではなくクジラと遭遇と言うケースもあるそうです。
ちなみに私はドルフィンスイムに行ってドルフィンではなく結局マンタスイムとなり
マンタと泳いだというケースもあります。
小笠原では生息している生物が多種多様ですから、いろんな生き物と水中で遭遇できるチャンスがあるのは大きな魅力ですね。
ただ、小笠原諸島でのドルフィンスイム実現の確実性は御蔵島に比べれば劣ります。
4. 旅費について:もちろん小笠原への旅は金がかかる
何事も先立つものがなければお話にはなりません。おおよその予算を比較してみましょう。
小笠原諸島への旅費(ダイビングメイン)
特に旅行期間にもよりますが小笠原諸島への旅行となりますと海外旅行と金額は変わらないです。
個人でチケットを手配してダイビングショップも予約となると結構手間がかかります。どうせだったらダイビングパックを利用してそれにオプションでドルフィンスイムをつけると言うのが1番合理的なやり方かと思います。
- 大体これでトータル6日間のスケジュールで150,000から200,000前後。
- ドルフィンスイムやホエールウォッチングのオプション料金が加算されます。1万円から1.5万の範囲。
まぁ飛行機は使わないのに結構かかりますよね。小笠原の物価は東京よりも高いです。
ハングリーな人はカップラーメン等持参したほうが無難。湯水のようにお金が流れます。
もちろんキャンプは禁止。
1番安い宿でも小笠原ユースホステルになることでしょう。
やっぱりダイビングも一緒にやるとなればダイビングパックが無難と思いますね。
御蔵島への旅費(ドルフィンスイムメイン)
一方御蔵島についてはこちらのリンクをご覧ください。
♠関連リンク♠
安く行こうと思えば何とか30,000円以内(かなりの節約プラン)でイルカと泳ぐことも可能(1ツアーだけど)
いずれにしても移動距離や目的が異なりますから旅費を比較するとはナンセンスな話かもしれません。
御蔵島ではダイビングをするわけではないですからね。
1つ言えることとして
ドルフィンスイムを主目的とするのであればわざわざ大金をかけて小笠原まで行く必要もない
と思います。
ダイビングもしつつクジラ・マンタ等の大物狙いで行くならば、日程を整理して“東洋のガラパゴス小笠原諸島”に訪れてみるのは大変有意義なことでしょう。
5.御蔵島旅行のメリット・デメリット(小笠原諸島と比較して)を挙げると
“小笠原諸島への旅行を基準”として“ドルフィンスイムの観点”から御蔵島のメリット・デメリットを述べたいと思います。
メリットとして
- 小笠原諸島に行くよりも船旅の時間が短い
夜の10時半に出発して寝て起きれば翌日御蔵島に着くことができます
- 海に出ることができれば“ほぼ確実”にイルカに会うことができる。遭遇率は断然高い。
- 外洋に出て行く必要はないのでドルフィンスイムそのものにかける時間が長く取れる(船での移動に費やす時間が長過ぎずに済む)
などが挙げられます。
デメリットとして
- 海のアクティビティーはドルフィンスイムオンリー
もしダイビングもしたいのならば隣の八丈島への旅も組み合わせましょう。
♠関連リンク♠
まとめ
いかがでしたか?
今回は
「日本のドルフィンスイムの二大聖地:【御蔵島と小笠原諸島】行くならどっちがいいの?」
についてご紹介しました。
御蔵島と小笠原諸島
「ドルフィンスイムができる貴重な場所」と言う共通点はあるものの、どちらも旅の仕方・風土において違いがあり大きな魅力があります。
端的に言うと
- 小笠原諸島ではダイビング等の様々なアクティビティーができるが
- 御蔵島の方がイルカとの遭遇率が高いのでドルフィンスイム実現の確実性が高い
- 小笠原への旅は旅費がかなりかかる
- 蔵島における海のアクティビティーはドルフィンスイムだけとなる
ドルフィンスイムをメインとおくならば御蔵島に“通う”のが1番良い手だとは思います。
でも“東洋のガラパゴス小笠原諸島”にも是非行ってみたいですよね。「行かずに死ねるか!」と考えている方も多いはず。
イルカの様子もだいぶ違いますから「小笠原のイルカってどんな感じだろう?」と御蔵島のイルカの様子がわかってくると気になり始めます。
御蔵島のイルカとは違った様子が観察できるのでのドルフィンスイマーとして経験値にしたいもの。
いずれにしてもどちらも大変魅力的な島であるのは言うまでもありません。このような日本の貴重な島々でドルフィンスイムができるという環境は何が何でも大切にしていきたいものです。