・登山アイテム

登山でタオルの枚数は?:これ1枚だけ!【速乾タオル】ですべてをまかなう


こんにちはおじさん少年です。

この記事では

「登山テント泊に持って行くタオルは何枚?→“速乾タオル1枚”に集約せよ」

についてお伝えします。

キャンプや登山のテント泊など

宿泊を伴うアウトドアで持って行く“タオルの枚数って悩みませんか?

はじめての登山テント泊だけど

「消費するタオルって何枚くらい必要なだろう、汗かくし、顔洗ったら、、、」

など考えれば考えるほどタオルの枚数は増えてしまいそうです。

経験から言うと

登山テント泊に必要なタオルは約1枚!これに集約せよ!

です。

「1枚でまかなえるの?」と思うかもしれませんが、なんとかなります。

かつてバスタオルを持ってきた人もいました、、、

着替えもそうですが、“不安心理”からタオルをなん枚もっていくと荷物がこうしたものに占領されてしままいます。

ですから最初から決断しておいた方がよいです。

といっても“ただの手ぬぐいタオル”では役不足

おすすめなのがアウトドア用“速乾タオルです。

こんなやつです。

使い込んだ私の速乾タオル

山ではこの速乾タオルに“タオルの活躍の場”をすべて担ってもらうと言うわけです。

持っていくタオルを1枚に絞って

  • 「持って行こうかなどうしようかな」という“迷うつらさ”
  • 使うかどうかわからないタオル(タオルは温存しがち)で“ザックが占領される”

ことから開放されましょう。

女性の方も意外とタオル1枚で下山後の温泉までカバーできてしまいますよ。

「うちにあるのじゃダメなの?」:フツーのフェイスタオルはNG、マルチユースな速乾タオルにチェンジせよ

登山用のタオルは「たくさんの枚数はいらない」ですが、1枚の高性能なものが必要です。

粗品などでもらう“綿製”の手ぬぐいタオルは肌触りもよく吸水性も抜群です。

しかしながら乾きが遅く、絞ってもいつまでも濡れています。この乾かないことが致命傷再度使うことがままならないのです。

その点、速乾タオルは肌触りははっきり言って“よくない”ですが

ギューっと絞れば再度吸水してくれます。繰り返し使えることの利点は山では大きいです。

私のおすすめはsea to summit】 のこのモデル

sea to summit「ドライライトタオル」

出典:amazon

  • 大きさが選べますから自分に合った1枚を選べます。
  • 適度な薄さ(自分としては薄いのが好み)
  • このブランドは速乾タオルの制作歴が長い(ノウハウが豊富)

以上が推奨ポイントです。

そもそも速乾タオルって何?

“速乾タオルの明確な定義”は私もわかりませんが、「化学繊維(マイクロファイバー)を主な原料として作成されたタオル」のことでよいでしょう。

その名の通り「すぐ乾く」のが最大の特徴です。

その比較対象にあるのが日常使用している今治タオルなどの木綿を原料とした“綿のタオル”となります。

マイクロファイバーとは?

前述したとおり速乾タオルには“マイクロファイバー”と呼ばれる極細のナイロンやポリエステルなどの化学繊維が使われています。

マイクロファイバーは、極めて細い繊維であるため速乾性がありながら「吸水性や汚れを拭き取る力」が“比較的”高められています。

よく言われている難点は、「強度・耐久性が低く、熱に弱い」ということ。

「アイロンや乾燥機には向きません」となっています。

でも、タオルにアイロンなんてかけないし、自分のタオルを何回も乾燥機にかけていますが、破れることも溶けることもないので

「丈夫だし乾燥機大丈夫じゃねーの?」っていうのが本音です。

質感の方が気になるところです。

綿のタオルではなく速乾タオルを選ぶべし:速乾タオル“その良さ”とは

速乾タオルのメリットは文字通り「すぐ乾く」ことです。

ただしここで注意して欲しいのですが、「すぐ乾く」といっても“即ドライ”になるわけではありません。

基本的には「絞れば“また水を吸ってくれる”状態になるよ」ぐらいです。

綿のタオルでは脱水しても“濡れたまま”ですが、速乾タオルは手で絞れば、ドライにはなりませんがスポンジのように再び水を吸ってくれます。

ですから“半濡れの状態”でも水分を拭き取ることができるわけです。

もちろんいいことずくめではありませんが、登山・アウトドアでは有能です。

それでは綿のタオルとの違いをチェックしていきましょう。

綿のタオルと速乾タオルとの比較コーナー

吸水性について

吸水性とは「液体をどれだけ吸収してくれるか」という指標です。

タオルに求められる基本性能ですよね。

この吸水性は綿のタオルの方がはっきり言って勝っています。

綿は自身の4倍もの水をすることがでるそうです。ですから吸水性では化繊原料の速乾タオルは負けてしまいます。

でも綿の素晴らしい吸水性能って、“初回に限って”です。一度使うと乾くまでその吸水性はあんまり復帰しないですよね。

一方、速乾タオルは「絞れば吸水性が回復する」ので“繰り返し使える”わけです。

この利点は、持っていくものに限りがある登山やアウトドアでは非常に大きなアドバンテージです。

肌触りの良さ

綿のタオルは、安物でも肌触りがいいですよね。柔軟剤を使えばファーファのCM(大昔)のごとくなふんわりします。

その点、速乾タオルは肌触りはそんなにいいものではありません。

綿の下着と同じように“肌触りの良さ”は綿のタオルのほうがはるかに勝っているでしょう。

ただし、その分「かさ(体積)」が増します。

ふわふわ感も濡れてしまえば「はいそれまでよ」と言うことになってしまうので、これも初回限定の特典。

次の洗濯乾燥までその回復は見込めません。

速乾タオルの感触は、別に“ざらざらするような気持ちの悪いもの”でありません。

肌触りも工夫されており、ふわふわした感触が好みの人なら「パイル地」のものを選ぶのも手です。

抗菌・防臭性

登山を始めとしたアウトドア活動の中では、タオルで汗をぬぐって乾かして、雨水を拭いて乾かして、など「拭いては乾かす」を繰り返すことになります。

通常の綿素材のタオルであると「どんどん臭くなっていく」のは間違いありません。

臭いの元は“雑菌の繁殖”ですからはっきりって気持ち悪いですよね。直ちに洗剤で洗濯したいところですが自然の中ではそれはご法度な行為。できるとしても日光消毒だけです。

速乾タオルには抗菌性が施してある(ものが多い)ので綿のタオルほど「一気にクサくなる」ことはありません。

汚れの落ちやすさ

綿素材のタオル・手ぬぐいで「汚れがなかなか落ちなかった経験」は誰でもあると思います。

この辺りでこのタオルの寿命とみる場合もあるかと。

その点、速乾タオルはマイクロファイバーでできていますので、綿のように汚れが染みつくことはなく、比較的簡単に落とすことができます。

登山中は“泥汚れ”が主な汚れになると思いますが、これは流水のあるところで流してあれば簡単に落とすことができます。

汚れではありませんが、テントについた朝露など「バサバサと払っても落とし切れない」時ってありますよね。

そんな時も速乾タオルだったら一気に拭きとることも可能。

“拭いては絞り”を数回繰り返せば、テントを“比較的ドライな状態”に近づけることができます。

これが綿のタオルだったら、“びしょびしょで泥だらけ”になってしまうので不可能な作業です。

“一枚持ち”だと「ゲッ、テント拭いたタオルで顔も拭くの?」と思うかもしれません。

でも水が豊富な場所で泥を流してやればそんなに気になりませんよ。それに山では朝露も清浄です。

重さ

綿素材のタオルでも“濡れてない状態”では重さを感じる事はあまりありません。

しかし、水を含んでしまうと一気に重くなります。綿の吸水性が高いことの裏付けですが、濡れた状態のままだと“ずしり”ときます。

一方、速乾タオルでは絞ればその分だけ水が抜けていきます。半濡れでも比較的“軽い状態のまま”携帯することができます。

速乾タオルの中にも生地によって違いがある

綿タオルと速乾タオルの違いはわかっていただけたと思います。

実は、登山用品店などの売り場に行けば、“速乾タオルの中にも様々な種類がある”ことがわかります。

その違いは“生地感”

主には「パイル生地クロス生地」の違いがあります。その他にハンカチのようなガーゼ生地もありますね。

私のオススメは“クロス生地”

私がいつも使っている速乾タオルは“クロス生地”のものです。

拡大図

“パイル生地”は触った感じふわふわしていて気持ちが良いのですが、“たたむ”と結構かさばります。

この“かさばり”が登山ではやっかい。

クロス生地なら使い込むほどにペタっとなっていき、たたんでも薄いです。

大きさのわりにコンパクトになります

多少面積あってもコンパクトになります。

私もパイル生地は使っていたことがあります

モンベルの有名な“クイックドライタオル”

出典:モンベルホームページ

最初は速乾タオルなのに手触りが良くて、「いいね」だったのですが

実際に拭こうとすると「何か、思ったよりなめらかさがない」感じがあり、

結局「あんまり、よくないなぁ」という印象。

吸水量は高いようなんですが、“厚み”がある分、“絞る”のもめんどうになり、大切にしなくなった結果、最終的にはどこかの温泉施設で消息を絶ちました。

「拭いたり、巻いたり」:登山での速乾タオルの役割はいろいろ

登山ではタオルはいろいろ使い道がでてきます。

  • 汗、体を拭く
  • 暑いときに冷水に濡らして首に巻く
  • 雑巾のようにテントの雨水を拭く
  • いざというときの包帯代わり

絞っては拭き、絞っては拭き

まるで修行僧のように1枚の布切れを使い倒すのです。

若干「きたねー」と思うかもしれませんが、山のきれいな清水で洗って絞ればそんなに気になりませんし。

まあ、ナチュラルで気持ちいいと思えば差し支えないはず。

「まだ乾いてない(怒)、、、」 :完璧ドライな状態はあきらめる、速乾タオルは“半濡れでも”オーケーとみなそう

上のように何にでも速乾タオルを使っていれば

速乾タオルの身としては

「乾くヒマないんですけど、、、」

と言いたくもなるでしょう。

速乾といえどカンカン照りにさらしておかなければカピカピになりません。

ただ“半濡れでも”十分“拭けます”から

ハミングのCMのようなふわふわでドライな状態は望んではいけません。

「ぐわっ、Tシャツが、、、」:忘れてはいけない専用の収納キンチャク袋

大活躍の速乾タオルはいつも濡れています

収納場所にちょっと困ってしまいますよね。

収納用のポーチも付いていたりします。

メッシュになっているので濡れた状態で入れても蒸れにくい。

が、メッシュゆえ、とにかくそのままザックに入れると他の荷物を濡らす存在になってしまいます。

テントの中でうっかりシュラフの上に置いたりすると困った事態になりますね。

なので速乾タオルは防水のキンチャクなどに入れておくことをおすすめします。

下のがノースフェイスの巾着

ずっと入れておくとクサくなってしまうので帰ったら袋も洗ってあげましょう。

アウトドアブランドの“高いやつ”にはこんなオプションが付いている

マイクロファイバーでできたタオルはネットで買うと“ノーブランド品”ならかなり安く買えます(1000円以下)。

正直、大差なし」です。

ですが、収納用ポーチよりもどうしても外せないオプションがこれ

“ループ!”

さらにこのループ、“スナップボタン”で外すことができます。

これが結構便利で

  • 枝などどこかに干すとき
  • ザックに吊すとき(移動中に乾かす)

に活躍します。

このループがあるのとないのとでは大違いなので“ループ付き”がオススメです。

「なんか前よりもいい?、、、」:使えば使うほどなじむ速乾タオル

速乾タオルは新品よりも使い込んだものの方が調子いいです。

そうジーンズのごとくエイジングするのです。

“1枚の相棒”を決めたら「洗濯し乾燥させ」を繰り返してあげましょう。

だんだんとなじんできますよ。

使い込んで味が出てきた速乾タオルを眺める頃にはあなたの登山スキルも相当レベルアップしているはず。

“ビンテージ速乾タオル”を目指して使用→洗濯→乾燥繰り返すのです。

布切れなので速乾タオルはかなり丈夫。ずっと使えます。

まだ持ってない人は「必要アイテム」として早めにそろえておくのがベストです。

意外と気づいてない?速乾タオルでの水分の“拭き取り方”

みなさんは水泳部の人がよく使っている“スイムタオル”をご存知でしょうか?

これも速乾タオルと同じように化学繊維でできた吸水タオルなんですが、まぁスポンジのようなものです。

出典:amazon

水泳部の人たちはこれをどのように使うかと言うと、バシッバシッと“体を叩くように”水分をとっていくのです。

ゴシゴシとこすったりはしません。

このやり方、速乾タオルで濡れたものを拭くときの水分の取り方としては結構正しい方法です。

マイクロファイバー製の速乾タオルは、もちろんゴシゴシと拭いても水をとってくれますが、そうしても綿タオルほど気持ちよく拭けません。

速乾タオルで濡れたものを拭くには、

トントントンと“叩くように拭き取る”のがベター

この方法は日常でも使っています。

温泉にて

私はよく娘(3歳)を温泉に連れて行くのですが、速乾タオルを浴場の中でも使っています(浴槽には浸けませんよ)。

娘を抱えて浴場を出るときに、自分の体と娘の体の水分を大雑把に拭かなければなりません。

その時に軽く叩くようにして娘の体の水分を拭き取っています。

自分の体も素早く拭かなければなりませんから、いったん速乾タオルをギューッと絞ってからバシバシと自分の体を叩くようにして水泳部のごとく水分をとります。

そして素早く脱衣所に出ると言う手はずです。

もちろん出てからはバスタオルで娘の体を包んであげますが、その時に結構水分が取れていることに気づきます。

まあ髪の毛はまた拭かなければなりませんが、、、

綿タオルではあっという間に“水ダク”になってしまいますから、こんな時にも速乾タオルは便利です。

海でのアクティビティーにもこの方法は応用できますね。

意外と欲しいハンカチ

この記事ではタオルは「速乾タオルの1枚持ち」をごり押ししていますが、例えば「手を洗った時、ちょっと鼻水を拭きたい時」などタオルよりもハンカチの方が便利なことあります。

前述したガーゼ生地を使った“速乾系ハンカチ

もはやこれは相当出回っているので定番かもしれませんが、こいつをオプションとして持っておくと便利です。

私が使っているのはこちら

もうずいぶん前に買ったロゴスのモデル(安かった)

今では「N・rit(エヌ・リット)」といったこちらのモデルの方がハバをきかせているようですね。

出典:amazon

手を洗った時などは、速乾タオルを出すよりもこのハンカチで拭いたほうが便利

ハンカチにしても綿の素材だと「一度濡れてしまったらほぼ終わり」になってしまうので、

オプションを持つならこちらの“速乾ハンカチ”がお勧めです。

登山期間が長くなったとしてもこの2つがあれば充分でしょう、というかこれ以上は必要ないです。

まとめ

いかがでしたか?

今回は

「登山テント泊に持って行くタオルは何枚?→“速乾タオル1枚”に集約せよ」をテーマにお伝えしました。

登山用“速乾タオル”

  • 1枚を繰り返し使えるので登山におけるタオルの役割をすべて担える
  • 1枚あれば迷いをなくし、荷物を減らすことが可能
  • “半濡れ”状態でも使用可能、完璧ドライは望まない
  • 収納用の防水キンチャクがあるとよい
  • 使い込むほどになじむ

私も初めは手ぬぐいタオルを使っていましたが「乾かないこと」がものすごくキツかったです。

山では速乾は正義、下着と同じくタオルにも早く乾いてほしいものです。

最近の速乾タオルの性能は昔とは段違いですからこれを利用しない手はないでしょう。

高額という値段でもないですから早めに揃えて使い込めば値段以上の成果があると思いますよ。

1枚で何役も果たしてくれますから、ドッサリ持っていたタオルたちにはサッサとおさらばしてこいつに大活躍してもらいましょう。


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