・登山ノウハウ

登山ザックの背負い方 ベルト長さ調整方法をマスターして体感重量を「減」しよう!


この記事では、「初めての人でも迷わない登山ザックの背負い方」について紹介します。

これまで登山ザックなんて背負ったことのない人は「登山ザックってヒモみたいなのいっぱい付いているけど、、どうすりゃいいの?」って感じるかもしれません。

気にはなるけど案外スルーしてしまうかも、、、

実際、「登山を始めた頃は正しいザックの背負い方を知らないで続けていたよ、誰も教えてくれないし」という人も結構多いんです。

ザックについている“たくさんのヒモ類”はダテにあるわけではないのですが、その使用方法はなかなか一人では知りにくいもの。

そこで今回は登山ザックの様々な調整機能をご紹介。“正しいザックの背負い方”をマスターして“重さの負担の少ない山登り”を始めましょう。

これを知れば「登山用ザックってやっぱりスゴイ」って実感できること間違いなしです。

1.これだけは知っておこう!登山ザックの構造とは?

登山用ザックの構造ってどうなっているんでしょうか。普通のリュックよりもゴッツイですよね。

ザックにはフレームが入っている

登山用ザックには“フレーム”と呼ばれる硬い一枚の板などが背中の部分に入っています。

これでザックの形状を維持しているわけですね。ですから登山用ザックは、登山用ザックは“ぐにゃぐにゃに型崩れ”したりしません。

上手に荷物をパッキングすると「ザックが立つ」状態になります。

主なベルトは2つ

それから写真を見てわかるとおり“肩ベルト”、“腰ベルト”、場合によっては“胸のチェストベルト”などが付いています。

ベルトは重さを分散させる大切な役割があります。また、“ベルトの長さ調整”は快適な背負い方の肝となりますから絶対にマスターしましょう。

2.知らないままだったらもったいない!各ベルトの長さ調整のやり方とは?

各ベルトの長さ調整を上手にできるようになると登山ザックの潜在能力が解放されますよ。

クセモノのストラップ、まずこいつを攻略しよう

快適な背負い方には“各種ベルトの長さ調整”が必須なのですが、そのためにはこの「ストラップ(呼び方が結構人によって違う)」の扱いに慣れなければいけません。

まずは、ザックのどの部分のストラップでもよいので長さ調整をマスターしましょう。

意外と多くの人がそのままでやり過ごしてしまうストラップの扱い方、これから↓2,3分練習してみてください。すぐにマスターできますよ。

ストラップの“長さ調整パーツ”の扱い

ストラップの調整はこの調整パーツ(名称があいまいなのでここでは「チョウスケ」と呼びましょうがナイロンベルトに対して起きているか、寝ているかで切り替えられます

図で説明しましょう。

「チョウスケ」が起きている

長さ調整可能な状態

「チョウスケ」が寝ている

長さは固定

ストラップをゆるめてベルトを長くするには

まず「チョウスケ」を起きた状態にします。そんで下側のナイロンベルトを引っ張ればスルッといきます。

ストラップを締めてベルトを短くするには

またまた「チョウスケ」を起きた状態にします。今度は上側のナイロンベルトを引っ張ればスルッといきます。

「スルッとなんかいかねえ!」という状態になったら

図のように「チョウスケ」の向きと垂直方向に引くことを意識してみてください。一回体感できればモノにできますよ。

極端に言うとこういう向き↓だとビクともしないのです。

3.体感重量がまったく変わる!登山ザックの正しいポジション取りとは?

山では山の背負い方を

特に若い人はリュックはこんな感じ↓で肩ベルトをすごく長めにとってゆるい“雰囲気を出す背負い方をする人”が多いです。

もちろん街の中ではそれでも全然構わないのですが、山の中ではそうはいきません。

ザックの重心を高く

ザックの“肩ストラップ”と脇下の“脇ストラップ(リフトストラップと呼ぶらしい)”はどのザックにも共通して「重心を持ち上げてくれる」というかなり重要な役割を担っています。

まず、肩ストラップと脇ストラップをしめることでザックの重心を高めにしましょう。

次にザックは“肩”で全ての重量を受け持つではなく、この“腰のベルトを使って腰でも支えられるよう”になっています。

これによって安定性が増し肩への負担がかなり軽減されます。

あまり知識がないとザックを“肩だけ”で背負ってしまい結果的に疲れてしまうという人がよくいます。

「逆三角形の頂点の場所で支える」様なイメージを持っておくと良いと思います。

図解!こんな風に背負うと体感が変わる

わかりやすく説明するためにゆるゆる状態のザックを背負っています。

“礼”をするとザックが頭の方にズズッとずれますね。

“脇ストラップ”をギューっと絞ります。

礼をやめて“肩ストラップ”をギューっと絞ります。重心が上のほうにいっていますか?

腰ベルトのバックルをカチャッと留めたら腰ベルトもギューッと絞りましょう。安定します。

まとめ

いかがでしたか?今回は登山ザックの背負い方について紹介しました。

登山ザックは

  • 主に肩ベルトと腰ベルトの2つのベルトがついてる
  • ベルトの長さ調整を行うストラップを自在に扱えると便利
  • ベルトの長さを調整してザックの重心を腰の上に持っていくとすごく背負うのがラク

とにかくザックの重心を上に持っていくと肩にかかる負担が軽減されます。自分にとって負担の少ない背負い方を習得して登山ザックの潜在能力を実感してください。山歩きがもっと楽しくなりますよ。

 


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