こんにちはおじさん少年です。
この記事では
「木製パレット(廃材)でウッドデッキを激安DIY:金なし、時間なしでどこまでできるか?」
についてお伝えします。
今回は初のDIYネタ。
みなさん「木製パレット(廃材)を利用したウッドデッキの作成」について興味はありませんか?
ベランダではなく「森の中のウッドデッキ」は私の憧れ
長いこと「ウッドデッキがほしい!」と思っていたのですが、業者に依頼するとえげつないほど高い!
数十万円単位の金額を要求されます。
プロに頼めばそれはしっかりしたものができますからね、当たり前か、、、
かといって「ウッドデッキのキット」を買ってみたとしても、多少金額は抑えられますが、趣向にあったモノがあるとは限らない。
要は「オシャレなウッドデッキ買えるほど余裕はない!」のです。
そこで考えたのは
今流行(?)の“廃材利用”
中でも「木製パレット」と呼ばれるものを芯にしてウッドデッキを作成する手法です。
一応できたものはこちら
初めて作りましたが、結構使えてます。
はっきり言って“ほぼムチャクチャ”な作り方ですが、
DIYを勉強中のど素人の私が、“金をかけないで”かつ“限られた時間”でどのようにしてウッドデッキを作成したのか
是非ご覧ください。
まあ、作るのは楽しかったので
「DIYウッドデッキを激安で作成したい!」とお考えの方がいたら背中を押すくらいの励みにはなるかもしれません。
初めての試みだったこともあり
今考えると「もっともっとうまくできただろう」ところはたくさんあります。
そんなことも踏まえつつご紹介したいと思います。
いつかここにウッドデッキを、、、:森の中のウッドデッキ作りスタート
いつかここにウッドデッキを作ってみよう。
私は普段は都心に住んでいるためウッドデッキを作るような場所はもちろんありません。
「ウッドデッキを作りたい」と思った場所は
義理の父が購入した“八ヶ岳の別荘の庭”の一画です。
ご覧の通り。
森に囲まれていて近くに沢がある
ロケーションとしては絶好の場所です。
これまでは地面にマットをひいて森林浴をしたり、コーヒー飲んだりしていたのですが
- 「何か安定した小上がり的な場所が欲しい」
- 「こんないいところなのだから、ゆっくりとお茶を飲みながらくつろぎたい」
どう考えてもそうなりますよね?
めちゃくちゃ贅沢だと思います。
そこで義理の父にお願いしてウッドデッキ構築の許可をもらいました。
そんなわけで
「よし、いつか自力で作ってみせるぜ」と意気込んでいたのですが
なかなか実行には至りません。
というのも娘がまだ小さく、八ヶ岳まで来たらパパがメインの遊び相手
その時間を確保するためにDIYに没頭する時間など取れるはずもありません。
私“自分の興味のある何か”に没頭すると時の経つのを忘れて1日中過ごしてしまう性分のため
「家族サービスをおろそかにしてウッドデッキ作るのはダメ」と釘を刺されていました。
そんなわけでなかなか時間が取れなかったのが現状です。
プロですらかなりの時間がかかる
もちろんDIYのサイト・書籍を調べて自習しました。
ウッドデッキを作るなら
- 基礎作り
- 木材を組む
- 色を塗る
という流れに沿って作っていきますが、とにかく基礎作りは大変そう。木材の組み方も複雑。
短時間でちゃんとしたウッドデッキのDIYは無理ゲー
という結論に至りました。
冬が来たらゲームオーバーだ
ウッドデッキ作るなら夏のうちしかありません。
「今年こそ」と意気込んでいたのですから
「このまま夏を終わらせるのももったいない」
と意を決します。
そして私の中の「ミスター妥協」が呼びかけました、、、
- 「クソみたいなウッドデッキでもとりあえずいいんじゃない?」
- 「失敗作なら燃やせばいいか」
- 「どうせゴミだし」
そんな感じで心を整理し
「まぁ、“実験的な試み”ということで一か八かやってみるか」という勢いで始めました。
とにかく動いてみよう、、、:与えられた早朝時間に始めてみる
お金もなければ時間もありません。
動けるのは早朝の3時間程度
朝食をキャンセルして作業時間を増やしました。
まず嫁さんや子供は寝ている朝5時ごろから活動開始。
幸いにも都心のマンションのように騒音を気にする必要もないので
早朝でも木材を切ったり、電動ドリルを使ったりしても苦情はきません。
ツナギにエンジニアブーツを着込んでテンションを上げます。
*追記
ツナギ
DIYには“必須ユニフォーム”です。
土を掘っていると泥だらけになりますし、大きな木や廃材を「抱きかかえて運ぶ」のは茶飯事です。
アウトドア・ブランドの「チャムス」や「Lee」なんかからデニムのツナギも出ていますが、こちらはファッション用
正直、土方向けのワーク製品の方が安くて高機能です。
ハサミやドライバーなど細かいツール地面に置くと「草に隠れてなくす」ので
ツナギのポケット(多数ある)に収納しましょう。
amazonなどで3000円以下でゲットできるので作業着としてあると便利ですよ。
サイズはワンサイズ大き目がオススメ(普段MならL)
どうでもいいですが、私はこのツナギだけは「似合う」と言われます。
そんなわけで「私はツナギを着るのがとても好き」です。
ツールありき、、、:DIYの必需品はあらかじめ揃えておく
道具がないと何もできませんから、思い立ったらメインの道具だけでも吟味しておきましょう。
メインツール
主に使った道具は
丸ノコ
リョービの「W-1900」というモデル
出典:amazon
義理の父が別荘の手入れ用として買ってくれたものです。
ホームセンターにこれしかなかったので何も考えずに購入したのですが今になって調べてみると
アルミベースだの種類がいろいろあるみたいでした。
このリョービの丸ノコはコスパいいみたいですけどね。
それとこの丸ノコ、後でわかったことなんですが「刃」を変えると見違えるように使いやすくなります。
出典:amazon
どうせなら購入後即交換した方がグッド
*追記
こちらの丸ノコ、八ヶ岳でのDIYには必需品となりました。
ちょっとした台を作ったり、薪ストーブの着火に使う枝を切り揃えたり使い方はいろいろ
正直、普通の手鋸(てのこ)はしんどいですからね。なくてはなりません。
リョービの「W-1900」は
DIY人口の多い八ヶ岳界隈のホームセンターでも主力の丸ノコとして販売されているのを見ると
値段、切れ味の面で“初心者が初めて買って長い期間使い続けることのできる商品”のようですね。
重いといえば確かにズッシリきますが、「なんか安定感があっていいかも」と思い始めています。
女性の方にはちょっとキツイかもしれませんが、
リョービではアルミベースの丸ノコも販売しています。値段は倍近く上がってしまいます。
「最初からいいもの」方針ならアルミベースがオススメですが、
インパクトドライバーなど他のツールも合わせて揃えたいから価格を抑えたいのであれば
リョービの「W-1900」でも不自由なく使えると思います。
サイズは大き目の方が(1700という小さめもある)便利でしょう。
木の棒のカットは大きさが様々ですから1900の方が汎用性高いです。
まあ、「刃」は同時購入して付け替えてしまった方がいいと思いますが、、、
合わせて1万円少々、コスパは良いと思います。
インパクトドライバ
インパクトドライバはマキタ製
ホームセンターで型落ち品を安く買ったものです。
出典:amazon
バッテリーが2個付いていて便利
ウッドデッキ作りに限らずインパクトドライバはコードレスのこのレベルのモノじゃないと使えません。
いずれにしても細かいものは置いといてこの2つ(丸ノコ・インパクトドライバ)がないとはかどりません。というか作成を進めるのは無理です。
*追記
現行機種はリチウムイオン電池で軽量化されているみたいですね。
私の型落ち品はニカドバッテリー
まあ、安かったし初インパクトドライバーは信頼のマキタが良いでしょう。
バッテリーは“持ち”に関わらず「2個欲しい」ところですが、リチウムイオンは高価なので
電池ゲージを見て充電のタイミングを見るのがベストみたいですね。
たぶん、私がこちらの現行モデルを使うと“その軽さ”に驚愕することでしょう。
水平器
加えて水平を下図るこの水平器
出典:amazon
こいつは“ちょっと大型もの”を用意
必需品です。
百均にもあるけど小さすぎ
大きめのモノを用意しましょう。
45cm↓(ちょっと短めか)
60cm↓(手頃、私のはこれです)
90cm↓(大は小を兼ねるというか、ウッドデッキをDIYするならこれくらいでも良いかと)
スコップ
地面をざくざく掘れるモノ
家庭菜園用のモノは使えません。
穴を掘るなら“複式ショベル”があれば良かったかも、、、
↑こういったアイテムは定番ブランドの評価の高いアイテムが安心です。
木製パレット(廃材)って何?、、、:優れもののエコ材料
金がないので
ウッドデッキの材料は廃材となりました。
目を付けたのが
「木製パレット(廃材)」というアイテム
これを使ってウッドデッキを作ろうと考えました。
メインの材料となる「木製パレット(廃材)」について
木製パレット(廃材)ってこんなやつです。
出典:ジモティー
要はフォークリフトので運ぶときなど荷物を載せるための荷役台になるものでとても丈夫にできています。
この木製パレット(廃材)を使ったDIYは結構メジャーです。
まぁ、ゴミとなるものを流用するのですから“エコな行い”でもありますよね。
この木製パレット(廃材)はホームセンターとかでいらなくなったものを譲ってもらえるケースもあるようです。
こればかりはホームセンターと直接交渉になりますからうまく手に入るかどうかはそのお店次第。
その他「ジモティー」などのサイトでいらなくなった木製パレット(廃材)を無料・格安で譲ってもらうこともできるみたいです。
必要になるのは運搬するための車ですね。
私の場合は“別荘の前の住人”が木製パレット(廃材)を集めていたみたいでして
まあ、「集めたまま放置」だったんですが、それをいただきました。
時間も経っていて腐っていた部分も多くて、、、
正直もう少し品質の良いものが欲しかったです。
腐ること前提で、、、:丸太を使った“あまりにも簡易”な基礎作り
ウッドデッキや小屋の“基礎”って普通コンクリを使った“束石”を用いるのが基本
こんなの
出典:amazon
が、なにぶん資金も材料を調達する時間も限られていたものですから
とりあえずその辺にあった丸太(薪用)を基礎にしてしまうことを考えました。
実は掘っ立て小屋に使う「丸太基礎」は知っていたんですが、本来ならば防腐剤を染み込ませたり“焼きを入れた丸太”を使うべきところを
適当に転がっていた丸太をスコップで地面に穴を掘って埋めてしまいました。
多分年月とともに朽ちていく運命
まあ、時間がなかったんで妥協します。
高さの基準としたのは“既にあったでかい石”
仕方がありませんからこいつを高さの基準にしてしまいました。
手元にあったワンバイフォーの長い木材を“渡し”にして水平をとっていきます。
- 高さが足りない場合は丸太の下に石をひいたり
- 高さありすぎな場合はスコップで穴を掘ったり
高さを調節しました。
はっきりって冬が来て土が凍結したりするとこの高さは確実に歪むことになります。
まだ“冬を越した事はない”ので結果どうなるかは全く判りません!
今度ウッドデッキ等を作るときには「ちゃんと地面を掘ってコンクリで基礎を作りたい」と考えています。
ワンシーズンしか保たないかもしれませんが、なんとか簡単にウッドデッキを作れたので
「次のやつはもっとうまくできるんじゃないか」とわけのわからない自信だけはつけることができました。
平らでないと使えない、、、:水平だけは確保
意外ととりやすい木製パレット(廃材)の水平
私の考えたウッドデッキは
基礎の上に木製パレット(廃材)をのっけて、それをワンバイフォーの新品の木材でコーティングしてしまう
という手法を用います。
木製パレット(廃材)は厚みがあって歪みにくいのでパレット自体は平らです。
基礎の高さ調節さえ合っていれば、上にのっけるだけでそこそこウッドデッキらしくなります。
木製パレット(廃材)は確かに“芯”にするにはもってこいな材料ですね。
とりあえず水平だけは気にしながら廃パレットを2つ並べてみました。
こいつでごまかせ、、、:連結固定はワンバイフォー(1×4)
新品のワンバイフォーのシックスフィートのSPF木材を買ってきました。
1本200円前後のDIYの友ですね。
これを上から打ち付けることで“連結固定”をしていこうというわけです。
コースレッド(ネジ)をガンガン打ちつけていくわけですが、このSPF木材が外観となりますから一応打ち付ける間隔は気にします。
目に留まるところは一定間隔で打つようにしました。
私はツーバイフォー用の道具を使って目印をつけていきましたが、
工作用紙みたいな厚紙で目印にものを作って、マジックで印をつけていけば同じようにできますね。
コースレッドは75ミリのもの使ったので廃パレットをガンガン貫通していると思いますが、そんなのお構いなしにバシバシ打ち付けていきます。
キツツキ状態です。
とりあえず廃パレットを2個連結してできたウッドデッキはこんな感じ
これに防腐剤を塗って色に統一感を出すわけです。
チェックしてもらう
とりあえずここで嫁さんにチェックしてもらいました。
結果
「狭い!使えん」とのこと
急遽“増設”を考えます。でも「ウッドデッキはあった方がいい」と存在までは否定されませんでしたので良かったっす。
この時点で2日間ほどの日数が経過、多分5,6時間でこれぐらいでここまでできました。
このウッドデッキ
寿命は大変短いと思いますが、作ってみるとめちゃくちゃ楽しいです。
増設、、、:中身はゴミ!
面積が狭いと言う事だったので急遽木製パレット(廃材)を4枚分に増設
手持ちの木製パレット(廃材)を全てを投入します。
増設側は「高さを揃えて基礎を作る」のが結構至難の業だったので、丸太だけでなく結局転がっていたコンクリートブロック(最初はコンクリなしのエコ設計を目指していた)も使ってどんどん増設していきました。
木製パレット(廃材)の大きさが揃っていればよかったのですが、不揃い極まりない。
仕方ないので足りないところは丸太をあてがったり、廃木材をさらに打ち付けるなどしてごまかしました。
やってることは
ゴミの塊の高さを揃えて、その上に新しい木材を打ち付けてごまかす
だけですね。
楽しいけど。
大きさの揃った木製パレット(廃材)ならもっとスマートできれいな形になると思います。
まぁ、どうせゴミになるモノを使ってるんですからこんなもんでしょう。
防腐材を塗りまくれ!、、、:こんな感じに仕上がったぜ
廃パレット、それから前の住人が置いておいた廃木材、これらを固めて作った“芯”
仕上げにワンバイフォーの新品のSPF木材をどんどん貼り付けていきます。
この時点ではまだまだゴミ
これを見た義理の母は
「こいつ、人の家にこんなもん作りやがって、、、」という言い方はしませんでしたが、そういう雰囲気満々でこのウッドデッキを眺めていました。
色を統一させる
仕上げに防腐剤(一応腐らないために)を塗りまくって(3回くらい重ね塗り)色に統一感を出します。
防腐剤(クレオトップ)は一斗缶のものを楽天で買いました。
出典:楽天市場
防腐剤は中身の材料には塗っていません。時間がないのと防腐剤をケチったからです。中から腐っていく運命か。
*追記
私はこのクレオトップを一斗缶で買いました。
楽天の方が安かったですね。5000円くらい。
一斗缶が来た時は少々引きましたが、
- 作業途中に買い足すのが“激めんどい”
- “足りなくなる恐怖”がストレス
- どうせメンテナンスで使う
- もちろん最コスパ
などの理由で一斗缶にしておきました。
このクレオトップ、色味が気に入ればニス・オイルステインの代わりになるし
木材の雰囲気アップにも繋がります。
結果、塗るのと塗らないのとでは全然違うので必需品です。
SPF材は「水に濡れて乾く」を繰り返すと脆くなりますのでクレオトップはたくさんあった方が良いですね。
あとハケとバケツもゲットしておきましょう。
バケツは100均ものでも十分ですが、ハケは大き目のものだと「塗りが早い」です。
とりあえず完成!
いかがですか?正味4日ほどでこれだったら、まぁまぁのウッドデッキになったんでないでしょうか。
強度的には、まぁべこべこする部分も若干ありますがうちの子供が走り回っても問題ない程度
嫁さんはこの上でお茶を飲んだりヨガをしたりするようです。
後日談
まだ冬は越していませんが台風の中もウッドデッキは生き残ってくれました。
案外丈夫なようです。
とりあえず「ウッドデッキ作ってみたい」と言う方
基礎さえうまく作れば、高価なウッドデッキのキットを買わなくても木製パレット(廃材)とワンバイフォーで十分楽しめると思います。
何よりもDIYで黙々と作っているときには没頭感があって超幸せ。
ネットサーフィンやゲームなんかよりずっと面白いですからもっと若い人にもやって欲しいなと思いました。
*追記
即席DIYウッドデッキは八ヶ岳の冬を乗り越え
1周年(以上)を迎えています。
腐ることもなく、めちゃベコベコになることもなく使えています。
雪や霜で地盤が上下するのかと思いましたが、とりあえず大丈夫そうですね。
娘はこのウッドデッキでティータイムを楽しむのが大好きです。
このウッドデッキ、SPF材をケチったため“溝”があります。
SPF材をギチギチに並べて溝なしにしても直に座るには硬いのでクッションは欲しいところ
そんな時に一番重宝しているのがこちらのマット
レジャーシートじゃダメです。
この広さ、厚さ、やっぱり鹿番長は高コスパで頼りになる。
ストレスなくたためるので使い回しもラク!
わずかな値段の差で粗悪品をつかまないようにしましょう。
たくさんの人が言っているようにこのマットは本当に良い商品です。
とりあえず
ウッドデッキは「このマットがひける」サイズ感がいいかも
あれば楽しさ倍増します!
まとめ
いかがでしたか?
今回は
「木製パレット(廃材)でウッドデッキを激安DIY:金なし、時間なしでどこまでできるか?」
についてご紹介しました。
木製パレット(廃材)を使ったウッドデッキ作成は
- 雑な基礎でも水平器を使って高さを揃えれば意外とできる
- 安いワンバイフォーのSPF木材をガンガン打ち付けてコーティングすればそれなりになる
- 仕上げは防腐剤、これを重ね塗りしていけばそれそれなりのウッドデッキが完成
道具代を除けば材料費は15,000円いくかいかないか位です。
ウッドデッキDIYどんどん面白くなりそうなので、義理父から作成の許可が出たら今度はもっと本格的なものを作ってみたいと思います。