こんにちはおじさん少年です。
いつぞやのレビューでファイントラックのカミナドーム2がとても優秀なテントであると紹介しました。
この記事では
「登山テント・カミナドーム1,2を大きさ別に比較してみた」
についてお伝えします。
さて、このカミナドームなんですが「一人用のカミナドーム1」と「二人用のカミナドーム2」がラインナップされています(4人用カミナドーム4もあります)。
出典:「ファイントラック 」ホームページ
なんと前回使ったカミナドーム2と新たにカミナドーム1を同時に使用するという機会に恵まれましたので比較レポートをここでご紹介したいと思います
夏に尾瀬で3泊の山行キャンプを行いました。
テントを背負って山を登り、フィールドでカミナドーム1とカミナドーム2を同時使用しました。
1.ファイントラック・カミナドームという登山テントを使ってみて
独自の視点ですけどカミナドームはほとんどの点で満足がいくものとなっています。
ポイント別にちょっと気になるところを見ていきましょう。
1.居住性
カミナドームを語るのに欠かせないのはこの居住性。
”高さ”がとてもあるのに感動しました。
登山テントはファミリーテントのようにあまり高さを取ることはできません。
でもカミナドームなら首を前に曲げなくても平気。このアドバンテージはかなり大きいです!
2.軽さ
カミナドーム1:1130 g
カミナドーム2:1310 g
ウルトラライト系の超軽量テントと比べれば見劣りしますがこれだけ軽ければ文句はないでしょう。
3.堅剛性
ポールも軽くて丈夫なものだそうです。この”DAC”と書いてある印、あの大人気ヘリノックスチェアでも同様なメーカーのものを使っています。
詳しく調べなくても(テキトーですいません)ヘリノックスと同じとくれば軽くて丈夫なのは折り紙付き。
4.値段
性能が良いのでとても高い。
カミナドーム1:59400円
カミナドーム2:66960円
とあるアウトドアショップの人は言っていたんですがファイントラックは売る店を選ぶとか。
結構値段も強気ですよね…
足もと見やがってさ。
5.組み立てやすさ
ポールをスリーブインする形式です。
ポールを受ける部分の形状がいただけない。実際に砂を噛んでしまったのでここは注意です。
6.ファスナー
カミナドームではファスナーはあえて軽量化にこだわらず滑りを重視したそうです。スムーズそのもの。
出典:「ファイントラック 」ホームページ
登山テントのファスナーが噛んで開かなくなってしまった、それでテントに穴が開いてしまった…
こんな思いをした事ってありませんか?
ファスナーが噛んだためオシッコに行こうとしても外に出れずやむなくナイフでテントを引き裂いたという人もいたとか。
ファスナーのスムーズな動きが確保されていることはまさに死活問題です。l
7.デザイン
ツートンカラーのファイントラック。
コンサバ系のアライテントと比べるとちょい斬新。
MSRなど外国産の格好良いテントと比べるとまあ普通ですが無難なこの形状は安心できます。
2.カミナドーム1とカミナドーム2を比べてみた
実際にフィールドで2つのテントを同時に使ってみました。
並べて見ると違いが見えてきました。
カミナドーム1
もちろんカミナドーム1はカミナドーム2と比べるとスリムな形状をしています。細身。
高さはほとんど変わらない(5センチほどの差)のでカミナドーム1の居住性はかなり高いといえます。フロアの広さもソロで使うには十分です。
カミナドーム1はカミナドーム2よりももちろん軽量、その差 180 g
カミナドーム値段の差 7560円
これらをどう考えるかですね…
カミナドーム2
カミナドーム2の居住性は述べたとおり申し分なし。
どのくらい快適かと言えば
尾瀬でカミナドーム2を使っていたベッチ-(友人(仮名))はテントに入るなり「極楽だー」と叫んだ3秒後爆睡していました。
カミナドームに入ったからなのか、酒を飲んでいたからなのか、原因は定かではありませんが、とにかくそれほどまでに快適空間をもたらしてくれるのです。
またカミナドーム2は荷物をちゃんと整理していれば二人で鍋を囲える程の場所を取ることができます。
これでも必要十分ですが、なんとさらに3人でミーティングすることも可能でした。
この時は荷物は土間の方に出しておいたんですが、この軽さで3人を包み込んでしまうほどの抱擁力には感服します。
どちらにするか迷うなら
カミナドーム1とカミナドーム2のどちらにしようか、値段を差し置いて考えるならばどうでしょう。
- もうソロで使うこと以外頭にない人は軽さを取ってカミナドーム1がおすすめです。
- ソロだけでなく家族や恋人と一緒に使うときもある人ならばカミナドーム2です。
カミナドーム2は「一人で持ち運びができる」のに「適度な広さがある」ので窮屈にならずに済みます。
使用人数二人でも荷物(二人分)を置くスペースは十分確保できますよ。
2人用といってもギリギリ2人、みたいなテントだとイヤですよね。
いっそのことを3人用にようにしてしまおうかと迷ってしまいます。
カミナドーム2ならトータルバランスが秀逸なのでかなりの状況に対応できますよ。
値段が高いのにも関わらず尾瀬のキャンプ場でもカミナドームをいくつも見ました。これはカミナドームが日本の山岳会で大変評価されている証拠なのではないでしょうか。
まとめ
フィールドでファイントラック・カミナドーム1とカミナドーム2を同時使用
一番のお気に入りのポイントは高さがあること
居住性はどのテントよりも秀逸です。
ポール受けの所が砂が噛んでしまうことはあるのでここは少しマイナス点でした。
- カミナドーム1はソロ専用
- カミナドーム2は二人寝泊まりができミーティングなら3人までは十分収容可
- 軽量化重視ならばカミナドーム1がおすすめ
- 複数の人で使う場合も想定するとカミナドーム2の汎用性はかなり高い
軽さ命のスピード重視でなければ「カミナドーム2の方が間違いない」と思います。
カミナドームは高額なテントですがファイントラックが満を持して出した完成度の高いテントです。
アライテントの方が歴史上のアドバンテージはあるものの、カミナドームに見劣りする点がないことから「所詮新参者テント」とは全くいえません。
高い買い物となるかもしれませんが、オプションもかなり充実しているのでこれだったら元を取れるし長く楽しめること請け合いです。