こんにちはおじさん少年です。
登山の経験値がアップしてくると「山にこもる」、「山で過ごす」という”登山+テント泊”が視野に入ってくるかと思います。
登山にテント泊を組み合わせればフィールドは一気に広がります。
そこで必要なのが”テント”というアイテム。でも登山用の高性能なカッコいいテントははっきり言って「高い」です。
すると「手持ちの格安テント(いわゆるキャンプ用)でも登山テント泊ってできるの?」と考えて「とりあえず行ってみよう!」となるかもしれません。
そこはちょっとストップ。
そんな状況で運悪く”悪天候”にあってしまうと”ヤバい”ことにもなりかねません。自然は容赦ないですからね。
そこで今回は「キャンプ用テントと登山用テントの違い」をお伝えしつつ、「登山用テントを格安でゲットするにはどうすればよいか」についても言及します。
これを知って、「登山+テント泊」の準備を整えていきましょう。
1.登山用テントとキャンプ用テントとの違いについて
まず、テントといってもその用途によってメーカーが追求しているものがかなり違ってきます。
四つの種類に分けて、以下の項目について”独自視点で”ちょっとまとめてみました。星5つで評価しています。
・堅牢度(ポールの材質や素材の丈夫さ)
・軽さ・コンパクトさ(重量が軽いか、畳んだ時に小さくなるかどうか)
・居住性(高さ・広さがあってくつろげるか)
・コスパ(値段の安い・高い)
登山用テント
全てにおいてハイスペックな性能を持ちます。堅牢度を保ちつつの軽さやコンパクトさに重点を置いています。値段が高い。
・堅牢度★★★★★
・軽さ・コンパクトさ★★★★★
・居住性★★★
・コスパ★
出典:「アライテント」 ホームページ
ツーリング・バックパッキング用テント
バイク・自転車ツーリングや島旅などが使用目的です。比較的コンパクトだが登山専用ではないので軽量ではない。コスパがまあまあ。
・堅牢度★★★
・軽さ・コンパクトさ★★
・居住性★★★
・コスパ★★★★
出典:「コールマン公式通販」 ホームページ
格安ファミリーテント
コスパを重視し、あまりお金をかけなくてもキャンプを手軽に楽しめることに重点を置いています。
・堅牢度★
・軽さ・コンパクトさ★
・居住性★★★
・コスパ★★★★★
出典:「キャプテンスタッグ」 ホームページ
高級ファミリーテント
オートキャンプやリッチなキャンプ場で優雅に過ごすことを目的とした居住性抜群のテントです。値段が高い。
・堅牢度★★★★★
・軽さ・コンパクトさ★
・居住性★★★★★
・コスパ★
出典:「スノーピーク」 ホームページ
多用途と称してオールマイティーなポジション取りのテントもありますが、登山用テントが他の用途のものと大きく異なるのは次のような点でしょう。
登山用のテントはバックパックに収納できるほど軽量(1200〜1800グラム)でありつつ、山の悪天候(時には風速何十メートルにもなる)に対応できる
このポジションでは群を抜いています。
2.悲劇!懸賞で当たったテントでの登山泊
私事ですが、大学生の頃山登りのサークルなどに入っておりまして、夏は恒例の縦走登山をする合宿がありました。
もちろん誰もがお金がありませんから装備もしょぼく、下級生の私ともう一人が1番しょうもないテントを使わされました。私が与えられたそのテントは、先輩が懸賞で当てたという小ぶりのファミリーキャンプ用のテントでした。ポールはぐにゃぐにゃ、フライはてろてろです。
当時、登山テントの概念など全くわからなかった私はテントの区別もつかず「こんなもんかぁ」とのんきに考えていました。
白馬のキャンプ場(もちろん標高はそれなり)で泊まったのですが、その晩大雨にたたられ風もガンガン吹きつけました。
ポールがぐにゃりとしテントの壁がどんどん自分に押し迫ってきました。かろうじてフライはついていたものの浸水してテントの中は水浸し。
結局、私ともう一人はそれぞれ先輩の山岳テント(当時としてはヘビーなダンロップの山岳テント)に避難することになり、その懸賞で当たったテントはそのままお釈迦となりました。
大きな事故にはならなかったのですが、やはり標高のある場所で格安テントを使うのは危険が伴います。
そんな経験もあり、格安テントで登山泊はに基本的にオススメできません。
とりあえず格安テントで登山のテント泊をしてみたいという気持ちはあるかもしれませんが、悪天候による暴風雨に巻き込まれるとシャレにならない結果につながります。
無理は禁物です。
3.登山テント:安い・使える・カッコいいをなるべく網羅する
かといって高い登山用の山岳テントをホイホイと買えたら悩む必要もありませんよね?
ワンタッチや激安テントでの登山泊はやめておくとして、ある程度の性能があって登山にも使えるテントをなるべく安価で購入する手段はないのでしょうか。
日本の登山用品店で扱われている山岳テントは、みな高性能で特に日本のブランドのアライ、ファイントラック、モンベルなどのテントは日本の気候に適した設計で使い勝手はかなり良いです。しかしその分お値段も張ります。
少なくとも4~6万円以上の出費は覚悟しなければいけません。
テントは「何回使うかわからないもの」です。日帰り登山がメインの人はテントにお金を費やす気にはなりませんよね。
ザックや靴など自分の装備にお金をかけて「テントにはあまりお金はかけたくない」人もいるかもしれません。
そこでこんな選択どうでしょう?
・当たり前ですが日本の高級ブランドはあきらめましょう。
・次に狙い目は個人輸入サイトのアウトレット品を狙うことです。
ちなみに外国ブランドのほうが”カッコいい”点ではリードです。
4.個人輸入サイトでアウトドア用品を買ってみる
個人輸入サイトって何?という方もいると思います。
ラルフローレンが海外で買うと意外と安かったりするように、海外製品は日本価格というものを設定したりします。日本に入ってくるときに”その他もろもろ(税金など)”が上乗せされているのです。
ダイレクトに海外から買い付ければ、安く仕入れることも可能な場合があります。
「キャンプサーバー」などの有名な海外のアウトドア用品総合通販サイトではダイレクトに海外価格のものを個人で買うことできます。
このようなサイトの良いところはアマゾンなどで売っている超格安品のノーブランド物は扱っていないところです。
つまり扱っている商品はブランド品で品質はある程度保障されています。
●例えばキャンプサーバーを見てみましょう。
タブのところに”CAMP&HIKE”というタブがあるのでそこをクリックしてみるとテントを売っているページに通じます。
高いものから値引きしてあるものも多数あり、一年中アウトレット品がそろいます。
5.価格と性能、妥協案はケルティーのテントか?
激安ノーブランドのテントで登山泊はやはり不安です。
「そこそこの性能のテントを格安で提供しているブランドってないの?」と眺めていたところ、「Kelty(ケルティー)」の「」Salida(サリダ)」というモデルが目に入りました。
出典:「campsaver」 ホームページ
ケルティーは日本ではバックパックやおしゃれウエストバッグのブランドとしてよく知られています。
実際、バックパックは日本の登山量販店でも結構取り扱いありますね。
ただ「テントはどうか?」というとあまり現状日本ではあまり浸透してないようです。
ですがサイトを見る限りコスパはかなり抜群(セールで120ドルくらい)で性能もそこそこ、しかも日本でそのレビューもありました。
拝見すると登山のテント泊でも使える感じです(商品は実際に使ったことがないので詳しいレビューはリンクさせていただきました)。
もしこのテントを格安で個人個人輸入できるならばノーブランドの超格安品を買うよりもお得に入門用テントを仕入れることができると思います。
ワンタッチテントや重いファミリーテントを登山のテント泊に使用して”悲惨な目にあう”よりは、こうしたテントを安く購入してうまく活用した方が確実かも。
まとめ
いかがでしたか?今回は「キャンプ用テントと登山用テントの違い」を考慮しつつ「登山用テントを格安でゲットするにはどうすればよいか」について紹介しました。
登山+テント泊は
- キャンプ用テントと登山用テントの違いを把握すべき
- 格安キャンプ用テントで行くのは避けた方が良い、登山用テントを使用すべき
登山用テントを格安でゲットするには
- 「キャンプサーバー」などのサイトでアウトレット品を個人輸入することが有効
- 「ケルティー」のテントがコスパ良し
「日帰り登山」から「テント泊登山」へとレベルが上がれば見えてくる景色、感じられる空気が変わってきます。
そこにはこれまでなかった非日常があり、一層人生を豊かにしてくれるはずです。
登山用テントをゲットして「登山+テント泊」を是非リアルなものとしてください。
追記:視点を変えて
「格安キャンプ用テント」についても記事を作りました。ご興味がありましたら関連リンクをどうぞ。
♠関連リンク♠