御蔵島ドルフィンスイムのシーズナリティについて
こんにちはおじさん少年です。
前回は御蔵島へと旅立つための予約についてお話してきました。御蔵島に限らず、旅のプランを練るときに“現地のベストシーズン”ってとっても気になりますよね?
ましてや自然の海に入るドルフィンスイム、真夏以外でもできるの?って思ってしまいます。
そこで今回は御蔵島ドルフィンスイムを行うのにベストな時期(シーズナリティ)についてご紹介したいと思います。
実は、御蔵島でのドルフィンスイムは開催時期が決まっていましていつでも営業中というわけではありません。
また、イルカたちが暮らす御蔵島の海も四季を通じて状況が変わってきます。
目的別 ドルフィンスイムのベストな時期
「夏と言えば海!」というぐらいですから、海で泳ぐなら夏がベストシーズンです。しかしドルフィンスイムの経験値が上がるにつれ“自分にとってのベストシーズン”はちょっとずつ変わってくるかもしれません。
- イルカと濃密にふれあいたい、イルカをひとり占めしたい人 → オープンしたての3月がベスト
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ドルフィンスイムがはじめての人、きらめく海で夏の島旅を楽しみながらイルカに会いたい人 → 7,8月がベスト
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寒さを気にせずキレイな海でイルカと泳ぎたい → 10月がベスト
ドルフィンスイムはオーロラ観察や富士登山のように「この時期じゃないとダメ」ということはありません。開催中に行けばいつでも素晴らしい体験ができますが、それぞれの時期に特徴があります。
みなさんが行く時期を選べば、それによってイルカたちや海の印象も変わってくると思いますよ。
ドルフィンスイムの開催時期を知ろう
御蔵島のドルフィンスイムには営業期間があります。真冬は休業します。
オープン:3月中旬 クローズ:11月中旬
詳細な日にちは宿・イルカ船によって異なるので直接聞かなくてはなりません。オープン・クローズ時期近辺に御蔵島を訪れたい人は宿に問い合わせましょう。
観光客(ドルフィンスイム客)の量とイルカのフレンドリー度の関係性
観光客の数とイルカのフレンドリー度をザッとグラフにするとこんな感じ。雑なグラフで申し訳ありません。
春はとっても人なつっこいイルカたちも、夏にあんまり人が増えるとウンザリ感が出てしまうようです。この特徴は常連のドルフィンスイマーたちの間ではあるあるなので知っておくとよいでしょう。
春・夏・秋 御蔵島ドルフィンスイムのシーズナリティについて
それでは、大まかに春・夏・秋の時期に分けて解説していきましょう(主観に基づいたものであることをご了承ください)。
春の御蔵島ドルフィンスイム
♦イルカの様子
オープン当初のイルカたちはベリーフレンドリー。ずっと人が来ないブランク時期があり、その直後なので人が珍しく遊びたがります。
好奇心旺盛なイルカは人の背後に来てびっくりさせるほど。イルカとの距離もとても近いです。
こちらが追いついていけば長い時間いっしょにクルクル回ってくれます。かなりの体力を消耗しますが、自分の働きかけに応じてくれるので意思の疎通をモロに感じることができます。
♦海水温・海峡状況
海水温は基本2ヶ月遅れと言われています。なので3月時期はまだまだ冬の海水温、厚手のウェットスーツでないとイルカ船の上で鼻水だらだらでガチガチに震えることになります。
暖かい日ならレンタルの通常装備で大丈夫ですが、基本的には重い冬使用の装備が必要になります。
海峡は荒れていることが多く風も強い時期なので安定しません。波も高いので危険度も高いですね。水の透明度もよくない日が多いです。
♦観光客数
御蔵島はこの時期は工事業者や学校教員の出入りが多く、宿は混んでたりします。意外と満室だったりするので注意しましょう。イルカ船はぎゅうぎゅうにはならない人数、3~5人前後の日が多く、すいています。
大勢で1頭のイルカを追い回すような形にはなりません。むしろ人の数に対してイルカの数は多いですから、イルカを独占できたりします。
- 海の状況はシビアですが、イルカずくしのドルフィンスイムが味わえるのが超魅力。訪れる人は慣れたリピーターが多いですね。
夏の御蔵島ドルフィンスイム
♦イルカの様子
オープンからゴールデンウィークを過ぎて人にも飽き始めます。関心が薄れてくるとツイーっと素通りしてしまうことも多く、いっしょにクルクルしてくれる時間も短めになります。
もちろんイルカ全員がそうなるというわけではありませんが、春に比べるとフレンドリーさは下がりますね。
かといってイルカと出会えないわけではありません。もし最初のドルフィンスイムならばその出会いに感動できること間違えなしです。
♦海水温・海峡状況
海水温は高く、ウェットスーツなしでも泳げます。身軽に海に入れるのでこちらの動きは活発になります。
日差しが強いので海中に光が差し込みとてもキレイです。黒潮が入れば透明度もグンと増します。イルカの水中写真を撮るにはもってこいの季節でしょう。
海峡は落ち着き台風の影響がなければ穏やかです。寒さの心配もなく荒波に飛び込む必要もないのではじめての人はこの時期がオススメです。
♦観光客数
言わずと知れた超繁忙期!予約を取るのは至難のわざとなります。抽選になることもあるそうで前々から準備しておかなければなりません。「すぐ行きたい!」と思っても満員の可能性が高いです。
イルカ船は定員数に達することが多く、キツキツです。船上で個人的に使える場所は少ないので譲り合いが大切になります(リピーターはマナーに厳しいかも)。
この時期は、イルカをひきつけるのがなかなか難しいと思います。アイドルに群がるファンのごとく、大勢で1頭のイルカを奪い合う状況によくなります。
かえって“待ちのスタンス”でいったほうが楽しめるでしょう。 関連リンク
- 海の状況はグッド、ただしイルカは人に飽き始めているので“しがない対応”をしてくることもしばしば。混み混みではありますが、きらめく海と青い空、夏の島旅は最高の思い出となるでしょう。
秋の御蔵島ドルフィンスイム
♦イルカの様子
夏のピーク時を過ぎるとイルカのフレンドリー度も少しずつ回復してきます。たぶんイルカ船の数が減ってくるからだと思います。春ほどではありませんが、こちらのスキルによってはかなり遊んでくれます。
♦海水温・海峡状況
海水温は遅れて下がってくるので意外と寒くありません。意外かもしれませんが、秋はウェットスーツなしでも泳げることも多いんです。
天気が良ければ夏同様の光加減が期待できるので写真もキレイに写ります。とてもバランスがとれた時期といえるでしょう。台風さえこなければですが。
秋が深まりつつある10月半ば辺りからは台風も落ち着き、まだ海水は暖かい場合も多いので穴場的シーズンといえます。
♦観光客数
大型連休をさければ夏のように激混み状態になることはありません。夏の伊豆七島はどこもそうですが、人が増える分、雰囲気がちょっとチャラくなるんですよね。秋になるとそんな夏っぽさも落ち着いてきます。
定かではありませんが、この時期外国人観光客が多かった印象があります。
この時期はまだまだドルフィンスイムのオンシーズン、いろいろとバランスのとれた時期なので夏のドルフィンスイムでハマった人はここで再度チャレンジ、スキルアップを目指してもいいと思います。
- 激混み状態を避けることもできて、軽装で海に入ることも可能!イルカのフレンドリー度も上向き加減になります。ドルフィンスイムのステップアップを目指すにもちょうどいい時期です。
まとめ
いかがでしたか?今回は、「御蔵島ドルフィンスイムを行うのにベストな時期」をご紹介しました。御蔵島へと旅立つ日程を決めるのにお役に立てたら幸いです。
- ドルフィンスイムには開催時期がある
- 春・夏・秋のシーズンによってイルカ・海・観光客に特徴がある
- 春はイルカがフレンドリーだが海がシビアな状況
- 夏は海はグッドだが、イルカが人に飽き始めている
- 秋は穴場的シーズン、海もイルカもバランスのとれた時期、ただし台風が頻発する
ドルフィンスイムはどの時期にいっても100%感動できます。シーズンを変えてその時期折々の雰囲気を味わってみるのも良いでしょう。はじめての人は安全面からすると夏場の方が安心かもしれませんね、参考にしてみてください。