こんにちは“おじさん少年”です。
前回、エルカラファテ出発の現地ツアーとしては一番人気、ペリトモレノ氷河トレッキングツアーin ロスグラシアレス国立公園に出発しました。そこで日本人の旅人“ミヤジくん”と知り合い、いよいよ氷河トレッキング開始となります。
⭐パタゴニア旅行記 【その35】
ロスグラシアレス国立公園の見所ペリトモレノ氷河を展望した私たちは、これから氷河に直接乗っかり氷河上をトレッキングしに出発します。
氷河に向かって
ペリトモレノ氷河本体へと取り付くべくソンブラス港からボートに乗り込みます。氷河に取り付くには船でリコ水道を渡ることになります。
遠くミニトレッキング(ビッグアイスよりも行程が短いもう一つの氷河トレッキングツアー)の人たちが氷河をちょくちょく歩いているのを見ながら、たぶんミヤジくんが仲間になってくれたので少々気が大きくなったのでしょう、「こちらは本格的に氷河をガリガリ歩かせてもらうぜ」とやけに意気込みます。
アイゼン装着
まず樹林帯を抜けるとテントがあり、そこでアイゼンを付けてもらいます。向こうではクランポンと呼んでいました。
二本爪+ハーネス(どう使うかは後述)を装備、氷上はかなり長いトレッキングになります(それがビッグアイスの醍醐味)。結構あなどれない内容でした。
えっ?な人々
それにしてもビッグアイスメンバーにはどう考えても「ちょっと無謀じゃねーか?」と思われる人も何人か見受けられました。
クランポンを装着しての歩行はかなり歩きにくいですし、ミニトレッキングよりも長い行程を行くわけですから基礎体力はちょっとは求められます(もちろん一般の人が十分こなせるレベル、疲れますが)。
しかし、メンバーにはめちゃくちゃブーデーのおっさん・おばはんもちらほら混じっているのです。しかも、氷河を前にまあまあ薄着。
まあ、見た目で判断はできないですからね。
日本の登山やマラソン愛好者にも見た目からは想像できないような体力を発揮するじーさんやばーさんがいますし、このブーデーズに追い越されたら私は失言甚だしいですよね。
氷河トレッキング始まる
まずは氷河に通じる岩場をしばらく歩きます。
外人たちは足が長いのでリーチがあり、徒歩は皆早いです。
ブーデーおじさん達も快足をならして、、、
数分後、、、
「もう、ばててるし!」
いわんこっちゃない、最初から飛ばしすぎです。
「イメージ通り過ぎやー、、、お約束だったんか?、、」と思いつつ、残念ながら足手まといとなってしまったぶーデーズはさっさと追い越しまして、氷河の上をガツガツ歩きます。
氷河の上はまるで異世界
氷河といっても氷上はザラザラの状態です、ツルツル滑るイメージではありません。
落ち着いて辺りを見渡すとまるで地球外に来たようです。
「ここは氷河期だ、ままま、マンモス出てこねーかな」などとつまらん戯れ言なども言いたくなる風景でした。
あ、サングラスはかけてくださいね。真っ白すぎて目がくらみます。
ずっとチャイニーズかコリアンか2組のカップルが写真をひたすら自撮りで撮りまくっていました。
我々を含めアジアンは写真ばかり撮っているなあ。
かなり氷河の奥まで歩きました。そして氷上で持参のランチを食べることになり、持ってきたパンを食べました。
パサパサのサンドイッチ(ゲストハウスの朝食)は激不味く、氷上に座ると体温を奪われてしまうので落ち着いて食べることはできませんでした。
せめて山用ザブトンがあるともう少し落ち着けたことでしょう。
氷河ブルーに見とれて
太陽で溶けた氷河がせせらぎを作ります。流れる水は透明だけど離れてみるときれいな青さを放っていました。
そんなせせらぎが集まると小川になり、氷河に穴を空けます。
かなり大きめの穴もあり、轟音をたてて水が注ぎ込んでいるものもありました。これは、いわゆる落ちたら永久に出てこれない穴です。
水が流れているところはツルツルですから、落ちたらどこまでいってしまうのか、そんなこと考えたら足がすくみます。
実は装備したハーネスは、この穴を覗くために着けてもらったのです。この通りロープで体を保持して上からのぞき見ます。
ここでは上島竜平も出川哲朗もやってはいけません。やったら死あるのみです。
帰路は同じ道をたどります。そうそう、ぶーデーズを筆頭に多くの人が、ガイドに早く来い的なことを言われていました。
結構、ハードな行程なのです。
山歩きなど慣れている人ならどうってことないですが、慣れてないとまあまあしんどいです。
樹林帯を抜けて、元いた観測台へと戻ります。
あの氷河の崩落を見た!
その途中、あの“氷河の崩落”が起こりました!
どうも日差しが強いと起こりやすいらしいのですが、なにぶんランダムに崩れますのでポイントやタイミングを計ることはできません。
それでも2,3回見ることができましたので激レアなことではないみたいです。
確かにすごい音、しかし、その後全然起こりませんでしたから、しばらく耐え続ける必要があるかもです。
仕上げのクルージング
最後は船に乗り、氷河を湖から眺めながらちょっとクルージングします。
船上で氷河入りウィスキーをもらうことができます。
私酒に弱いのであんまり飲めないのですが、ミヤジくんは嬉しそうに飲んでました。付属のエンゼルパイみたいなチョコはうまかったです。
バスに戻り、カラファテに向かいます。
いやー、氷河ツアービッグアイス、この時期だけのお楽しみだけあって激混みでしたが、単独ではなかなか来れませんからカラファテに着いたら即ツアーを予約してください。
次回はエルカラファテの街に戻り、ミヤジくんと夕食をご一緒します。ちょっとしたことが起こりました。