⭐️パタゴニアその16
いよいよアルゼンチンはブエノス・アイレスに到着しました。夕方前くらいだったでしょうか、空港は混雑しています。エクスペディアにて予約済みのホテルコスタリカに向かうことにします。ガイドブックに出ているライオン社のリムジンバスで市内へ、そこから分車して現地に向かいました。まあ、ガイドブック通り、そんなに困った記憶はありません。
〜経済破綻の国アルゼンチン〜
アルゼンチンといえば、2001年の財政破綻以来すさまじく荒廃しているイメージがありました。
あれだけの大国がまるまる経済破綻というのだから、人々は殺伐として無法地帯になっているのでは、、とそこまではないにしても相当な治安の悪化を考えていました。
〜実際に降り立つと〜
そんな緊張感にドキドキしながら首都ブエノスアイレスに降りていったわけですが、百聞は一見にしかず、と言うべきか。治安の混乱や困窮した人々の生活を想像していた私は驚きました。
いたってフツー。確かにタトゥーだらけのいかつい人々も多いけど、それは東南アジアでもざらのこと。その一方でヨーロッパを彷彿とさせる歴史ある町並みはなかんかお見事です。わりと皆さんのどかに楽しく暮らしているようでした。
〜農業があるじゃないか〜
経済危機は、実体のないもので生じたら生じたで生活の本質に戻るのかもしれません。聞けば、穀物の一大産地であり、大豆油、大豆カスの輸出は世界1位、トウモロコシは2位、小麦は9位。牛肉は世界一おいしいともいわれ、上質の国産ワインが安く手に入るそうじゃないですか。つまり、食べるものには困らない農業大国らしいのです。
結局、土からとれるものを自国で生産できる国はちょっとやそっとでは動じないのですね。家族でめちゃくちゃ肉を食べまくるらしいのです。経済危機は続くものの、わりとなんとかなるのかもしれませんね。ロスジェネ世代の私は、日本の経済危機の情報にあまりにも踊らされているのかもしれないです。いざとなったら自給自足、そのぐらいの気概で生きていくのもいいかもしれませんねー。
ホテルコスタリカは、値段のわりにおしゃれできれいでした。おまけに従業員の皆さんが親切!運が良かっただけかもしれませんが、こう、なんというか「怒りにとりつかれたような従業員」って海外ではおおいじゃないですか、日本のサービスは確かに上質だけど気楽さがない。ここでは割と気楽にリラックスできたような気がします。ブエノスアイレスの生活者には気持ちのゆとりがあるのかもですね。
次の日の朝、パンとコーヒーのみという実にシンプルな朝食(本当はがっつりチーズやハムを期待していた)を所望しつついよいよパタゴニアの玄関となるエル・カラファテ行きの飛行機を目指すのでした。